皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

日本テレビ系土曜9時より放送されていたテレビドラマ、「コントが始まる」がついに最終回を迎えてしまいました。毎週あまりにも楽しみにしていたので、最終回なんて信じられない。
「コントが始まる」がない土曜日なんて嫌だ。これから、どうやって生きていけばよいのだろう。悲し過ぎます。。

売れないコント芸人トリオ「マクベス」の3人（菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀）と中浜姉妹（有村架純、古川琴音）の5人の青春群像劇。

良かった点。

○ 奇跡のキャスティング

なんでテレビドラマで、こんなに豪華なのか。
「花束みたいな恋をした」の年に、菅田将暉と有村架純の共演。そこに今、若手実力No.1と目される仲野太賀が絡んで。2人の脇で霞む神木君も良かったし、古川琴音さんの声、特に好きだな。
仲野太賀と芳根京子のカップルのエピソードも最高で、こっちの２人の別バージョン「花束」も見たくなるくらいだ。とにかくキャスティングの奇跡で、ずっと見ていたくなるドラマでした。テレビドラマで、ここまでの奇跡の座組は、「ロング・バケーション」（96年フジ月9）以来ではないのか。いやーすごかった

○ ルームシェア

お笑いトリオが3人でルームシェアって、青春期の特権って感じで、観ていて良かったです。
ある程度不自由な制限がかかった状態で、未来を夢見ながら過ごす生活って、結局、一番幸せなんですよね。
成功とは、結果でなく、過程の事。
その象徴が今作では、3人のルームシェアってことで。
マクベスの解散をもって、部屋に別れ告げる最終回、タイトルはその名の通り「引っ越し」。泣けた。
こんなに思い出が詰まるなら、駆け出しの頃にルームシェアやってみたかったな。（秋元は未経験）

○ マクベス

お笑いトリオ、「マクベス」が良かったですね。あんなに華のあるスターが演じているのに、確かに売れてなさそう（笑）。男3人で30近くて、トリオで仲良いって実際にあるのかどうかわかりませんが、見ているこっちは幸せでした。メンバーのバイト先に呑みに行くって、現実には多分ないんじゃないかな。（笑）
名前の音感もいいし、ロゴも良いし、マクベスの存在感が、このドラマを傑作にしたと思います。コントをちゃんと見てみたいです。

○ 愛を知るまでは

あいみょんの主題歌、「愛を知るまでは」が良かったですね。良いドラマは、歌がハマってる。
エンディングで「いざ 手のなる方へと〜」と流れると、毎回もう終わちゃうの、と切なくなります。聞き取りやすい歌詞も最高で。
「愛を知るまでは死ねない私なのだ！」
「導かれた運命辿って 今日も明日も生きていこう」
そうだね。ありがとう、あいみょん。前向きに生きていく、ドラマのテーマにも沿った名曲でした。

個人的感想。

テレビドラマの面白さが詰まってました。毎週1話ずつエピソードを用意出来るので、展開を急がなくていい。この時間の進み方が、映画とは異なるところと感じました。
ドラマの面白さとは、ストーリーに尽きます。カメラワークとか、編集とか、映像表現にこだわる必要は全く無くて、話が面白いかどうかが全て。今作の脚本、金子茂樹さんのストーリーは、青春期のタイムリミットがしっかり意識されていて。「こんなこといつまでも、長くは続かない」（雨上がりの夜空に）という清志郎さんの時代から続く、若者達の悩みが描かれていました。
登場人物たちは、それぞれに答えをだして、人生を前に進めて行きます。
その成長談が、ベタだけど、引き込まれる面白さでした。
この子らの成長を、ずっと見ていたくなります。

今年は何しろ「花束みたいな恋をした」があったわけですから、きっと制作陣にも、有村架純、菅田将暉の恋愛をどう描くのか、という問いがあったと思います。
が、結局最後までこのペアは、純恋愛の展開にはならず。

でも、それも良かった。だって花束みたいに別れたら辛いもん。（笑）性愛だけじゃない男女の友情は人生において特別な意味を持つし、恋愛と違って別れがないだけに、２人の関係は、きっとこれからも続いていきます。てか、続いて欲しいし、続いたところを観たいです。話は、まだ続けられるのだから、、年度末や新年に、スペシャル版の放送を希望しちゃうな。

劇的な事件は最終話まで一度も起こらず、何者でもない、ただの平凡な若者たちを描いたドラマでした。
でもそれが逆に、現実の自分の生活とリアルに重なって、当事者目線で見れる安心感があって。

“平凡そうに見えて、誰もがドラマの主人公を生きている。”

そんな使い古されたようで、今も響くメッセージを受け取りました。

印象的なシーンは、
最終回、マクベスの3人のじゃんけんで、あいこが続くシーンには泣けたな。
ドラマだと思って気楽に見ていたのに、、思わず大号泣。
このあいこが、永遠に終わらないでくれと思いました。

なんで今年は、映画もドラマも青春ものの傑作が多いんだろうね。希望を感じたいってことなのか？「コントが始まる」。めちゃくちゃいいドラマでした。
ありがとうございました。

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