往生際悪く、戦え。映画 21ブリッジ
皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。
現在劇場公開中。映画「21ブリッジ」(ブライアン・カーク監督)を見てきました。
今週のアト6「ムービーウォッチメン」の課題評論作品。観てから聞くと、楽しさが倍増します。
主演 チャドウィック・ボーズマンの人生が見れた気がした。ありがとう。
舞台はマンハッタン。警官殺しの小悪党を追いかけるクライム・サスペンス。
良かった点。
○ 追悼 チャドウィック・ボーズマン
ブラックパンサーでおなじみ、今作の主演 チャドウィック・ボーズマンの遺作となってしまいます。それを知って観ているから、こちらも感情が入ります。大腸がんの治療をしながら撮影に臨んで、死を意識しながらこのアクションをしていたのかと思うと、うん、なんとも。。
本人は、死ぬことをわかって撮影していたのかなぁ?
これ、ダイハードのようなシリーズ化だって出来た内容と思うだけに、病死なのは悔やまれます。合掌。
○ アクションはすごい
とにかく銃を撃ちまくって、被害者も出まくりますが、それだけに迫力はすごいです。ダーティハリーのように、走りながら片手で撃ちまくります。銃の衝撃で、自分が吹っ飛んじゃうことはありません。連発しますし、弾切れの展開は、今作はありません。(あえてか?)
フィクションだから、まあいいでしょう。
個人的には、倫理感とか、話の整合性とか、白けてしまうギリギリのラインでした。なんとか、興味を維持して観られるレベル。ありえなくても、まあフィクションだからね。
○ ロケーション
夜から朝までの出来事を描く、ワンナイトムービーなので、ノアールです。基本、画面は黒い。でも撮影が上手なのか、見づらいところはありません。これは劇場で、周囲が暗くないと、観る意味がない映画でしょう。ニューヨーク・マンハッタンの夜景とカーチェイス。終盤の「逃走中」の追いかけっこ、は大都市犯罪物の魅力たっぷり。今作最大の見どころは、マンハッタン映画なところ。
役者も良く、時間も映画サイズの約100分。恋愛要素がなくアクションとサスペンスに特化しているのも良くて、概ね満足な映画なのですが、ストーリーと脚本がいまいち乗れなかったため、私個人が好きな映画ではありませんでした。
主人公は、銃を撃ちまくる問題警官だったはずですが、そのエピソードは生かされているのかなぁ。とか。
小悪党が起こす事件としては、話の規模が大きすぎるなぁ。とか。
個人的にはダイハードがまさにそうなのですが、非科学的な超能力がありすぎると覚めてしまいますので、そのキワキワのバランスが大事ですね。(笑)主人公だけ、弾に当たらないのも、度が過ぎてはいけません。
でも、映画って、こんなもの。ストーリーはなんだか良くわかんないけれど、映画でなければ体験出来ないスリルとサスペンスは確かにありました。しっかり痛そうで、出来れば、銃には撃たれないまま人生を終えたいと思いました。
今作の登場人物は、皆さん度を越して、往生際が悪いです。
もうだめなところまできて、それでもまだ引かない。文字通り、死ぬまで戦っています。
でも、病魔と戦って亡くなったチャドウィック・ボーズマンのリアルエピソードと相まって、これがメッセージになるというか。良くも悪くも、諦めの悪さが印象に残る映画でした。
どうせ詰みなら、とことん戦う。自らの死がわかった時、1日1日をどう生きたんだろうね。
今日もまた、1日が過ぎていきます。
2021シーズン 第17日目【ROBROY designing outdoors】は
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