【ライブレポ】 OZONE60 Live in 河口湖ステラシアター
皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。
芸術の秋の週末。
先日、我が富士河口湖町では、音楽の祭典「河口湖ピアノフェスティバル2021」が開催されまして、タイミング良く参加する事が出来ました。ラッキー。
ラインナップがすげえ。小曽根真さん。辻井伸行さん。
世界的だわ。すげえ!
私は(全く詳しくないですが)ジャズとか好きなんで、小曽根さんのバースデイ記念ソロを狙って、スケジュールを組みました。
結果、ラッキーにも生鑑賞する事が出来まして。
ピアノのコンサートなんて、人生で初めてかなぁ。大人になった気分だ。
芳醇な素晴らしい文化体験でしたので、感想を記しておきたいと思います。
○ OZONE60
今回の小曽根真さんのソロコンサートは、還暦記念アルバム「OZONE60」の全国47都道府県ツアーの山梨公演であります。駐車場のナンバーを見ると、地元だけでなく、やはり関東近郊から来られた方も結構いるみたいで。
止まっているクルマのグレードも割と高めで、私の軽は、他県ナンバーの「パナメーラ」と「マカン」に挟まれるというギャグもありました。(笑)
ステラシアターは相変わらずのすり鉢型の構造が見やすく、オープンエアの構造が抜けが良くて、座っているだけで気持ちの良い空間でした。隣の公園のアスレチックで遊ぶ子どもの声が筒抜けでしたけど、それもまあ良いでしょう。サントリーホールじゃないわけだし。
コンサートは約2時間で、アンコールもたっぷり2回あって、他を知らないので比較が出来ないけど、素晴らしいコンサートであったと思います。
○ ピアニストの凄み
ストリーミングで、ある程度予習して聴いていたのですけど、会場で「ライブ」で立ち会うのは、やっぱり全然違う体験でした。音の良さとか、演奏の上手さは、素人には全然わかりませんけど、会場で観なければ普段気にもならない事が結構あることに気がついて。
例えば、鍵盤を叩く指の動きがはっきり見られる席で見れたので、その点ラッキーでしたけど、何という小曽根さんの指の動きの凄まじさよ。
パソコン以上の凄まじい速さで弾いていきます。ストリーミングで「音」としてだけで聴いている時は気づきもしない点ですが、これを実際に弾いている人がいるんだという当たり前の事実に驚愕しました。
あまりにもさらっと弾きますから、さぞなんでも自由に弾けて、強弱やタイミングなどの表現だけを意識しているのかと思いきや、MCを聞いているとそんなことはなく、今もなお失敗するかもしれないチャレンジングな曲に挑戦し続けているみたいです。
本来、2台のピアノで演奏する曲を1台で、10本の指で表現するって、どういうことよ?
なんの世界でも、超一流は高みを目指し続けているし、だから勝手に一流の位置まで上り詰めてしまうんだろうな。。
凄すぎて、狂気すら感じるほどのプレイだと、素人には感じました。
どんだけ練習しているんでしょうねぇ。。
そして、「プロのエンターテイナー」として関心してしまったのは、MCの上手さ。
場数を踏んでなれているって事もあるんだろうけど、やはりこの時代「語れる」事の重要性というか。「話題を持ち、それを面白く話せる」要素が、その道の「プロ」として生きる人の必須の条件なんだなと、実感を持って学ばせて頂きました。
腕を磨くだけじゃなく、「語れる」ように。そのために日々勉強して考えるようじゃないと、業界で長くはやっていけないんだろうな。
こちとら一端のアウトドアガイドで、エンターテイナー。学びに変えなきゃ、いかんよね。
○音色に包まれる
この河口湖公演の前日には、小曽根さんは、あの上原ひろみさんとサントリーホールで、「チック・コリア」追悼コンサートを行っており。その様子を、私がライターとして最も尊敬しているジャズ評論家の柳樂光隆さんがツイートしていて。
曰く「響きのいいコンサートホールでピアノをどう弾いてどう鳴らせば客席にどう届くのか、それを熟知したピアニストの演奏だった。ソロは隙間と弱音とサステインが心地良かった。」(柳樂光隆 ツイッター)
前日のこのタイミングで、最も信頼する評論家がこんな事ツイートしていたら、否が応でも期待してしまうじゃないですか。この偶然のありがたさ。
案の定、素人の私が聴いても、それはとても心地の良い音色で。
空間に包まれる、とでも言うべきか、そんな感覚に浸りました。
音楽会は、ただ心地よさに身を委ねにいく場所。
まだまだ知らない世界がいっぱいありますね。体験出来て良かったです。
セットリストの中で、特に良い(好み)と感じたのは、
- ラヴェルの「ピアノ協奏曲より第2楽章」
- チック・コリアの代表曲「スペイン」
- 小曽根真の「リボーン」
特にこのコンサートのハイライトに当たる部分だと思いますけど、「リボーン」の最中、屋根開閉型のステラシアターの屋根が徐々にオープンになり、外の光が差し込んで、という光景は、今でも脳裏にはっきりと焼き付いています。
イヤホンで、ストリーミングを聴いていても、その光景がはっきりと思い出せることは、参加出来て良かった事ですね。
○ アートに触れ続けること
柄にもなくピアノのコンサートに短パンサンダルで参戦して、とても良くて、興奮しているのだけど。(笑)
一応仕事の学びとしてまとめると、こうした文化体験こそが新たな発想を産んで、普段のROBROYツアーの質を上げてくれると信じています。
体験を通じて、もっと深みのある人間を目指していく。
生活のすべてがツアーに反映される仕事だし。
ガイドの生き方が、人となりが、ツアーには現れる。
それが、アウトドアガイドという職業の本質だと考えています。
だから、今回のコンサートはきっと、ROBROYのツアーにも、良い影響を与えてくれる。(はず)
そう信じて。また明日から。
パドリングを上手にするのは、ジャズかも知れないからね。冗談じゃなく、真面目にそう思うわ。
アウトドアガイドは、アートに触れ続ける事が大事。
コンサートを通じて、そんな風なことを思った次第です。
世界の小曽根真さん。そして主宰の関係の方々。素晴らしい午後のひとときでした。貴重な体験、ありがとうございました。
【ROBROY designing outdoors】は西湖専門 パドルスポーツガイドサービスです。
皆様のご連絡を、心よりお待ち致しております。