One of themに成り下がるな。平手友梨奈の物語。映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋
2021.07.21

One of themに成り下がるな。平手友梨奈の物語。映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋

皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(江口カン監督)をTOHOシネマズ甲府にて、鑑賞して来ました。

みんな、てち(平手友梨奈)を見に行こう!

※講談社ヤングマガジンのコミック原作「ザ・ファブル」(南勝久 著)の劇場公開第2作目。

良かった点。

○ 主演 平手友梨奈

もちろん、岡田准一さんが主役の映画なのですが、今作に関しては、主役は平手友梨奈さん。私はそう感じました。
てっきり、ちょい役なのかと思っていたら、バキバキの主役でした。
欅坂のセンターという事以外に特に何も知らず、初めて平手さんを見ましたが、なるほど特別な引力を持った女優なのだと、よくわかりました。言わば、”生まれながらに、背負いすぎている人”と言った感じか。後述します。

○ カーアクション

岡田准一さんのアクションっぷりはいたる所で語られていますが、もはや「岡田准一主演最新作」と言われれば、一時の「スティーブン・セガール主演最新作」のような感じで、安定のクオリティがあります。そこはみんな褒めるところなので、今回は特に、オープニングのカーアクションシーンを褒めたい。国内映画では、過去最高レベルのカーアクションだと思うし、お金もかかっています。
「これ、どうやって撮ったの?」と思いますし、オープニングの説得力として十分。これからアクション映画が始まりますよ、という導入のシーンとして冒頭のカーアクション、素晴らしかったと思います。

○ キャスト

脇を固めるキャストがみんな良いのが、このシリーズの魅力。
名前をあげると、木村文乃、佐藤二朗、山本美月が特に最高。テレビドラマ的だが、ずっと観ていたくなる、たのしい仲間たち。

個人的感想。

前作未見でも何も問題ないと思いますが、一応劇場公開第2作目。前作をアマゾンプライムで鑑賞してから、今作を観ました。普通に、面白いアクションコメディ!
「ダイハード」とか、「ミッション・インポッシブル」などの、アクションのシリーズものの面白さを感じました。主役が活躍して、おなじみの脇も活躍するから、面白さが担保されている感じ。

話はコメディで、テレビドラマ的に気楽に観れます。劇場で映画を観ることに拘っている私も、これなら「金曜ロードショー」でも十分面白いんじゃないか、と思ったほど。
「殺さない殺し屋」ってことは、つまり「るろうに剣心」なのだなあ。ただ、「るろ剣」と違うのは、「ファブル」の方が、もっと息の長いシリーズとして続けられそう。
結局はテレビドラマなのだけど、それとは違う映画的な見せ場としては、やはりアクション。今回は大きな見せ場は2箇所あり、カーアクションと、予告でも出てくる足場が崩れるシーンは、他では観たことないような大アクションシーンでありました。

後は正直、日テレ土曜9時台のドラマでも良いと思いましたけどね。(笑)

話は、相手のスケールが小さくなったので、前作よりむしろ小ぶりになった感じか。
でもそれが、登場人物が多かった前作に比べて、キャラクターの整理に繋がって、感情移入して観るという点において、改良された点であると感じました。

さて、てち(平手友梨奈)の話をしなければなりません。
平手友梨奈さんの眼力が、もう凄いの何のって。
車椅子のヒロイン役で、基本片目には黒髪がかかっています。顔立ちも相まって、「ゲゲゲの鬼太郎」のような感じなのですが、最後は「アルプスの少女 ハイジ」のような話となります。(笑)

なんと言うか、欅坂の代表曲「サイレントマジョリティ」を背負い込んでいるような生き方で、見ていて辛くなるような、刹那的な魅力を持った人ですね。
それが今作の佐羽ヒナコ役と合っていたから、私のような坂道素人には、「リアル平手友梨奈物語」のように感じました。
まさかのプチ濡れ場、体当たり演技まであるんだから、もうびっくりしたなぁ。。

時代的に「アイドルをやることが喜び」という方が多いように見受けられますが、彼女だけは違う。
なぜ、アイドルをやっていたのだろう?
美人に生まれてラッキー、みたいな感じもしないし。(ほとんど何も知らないけど)

うーん、雰囲気が独特過ぎます。
しかし、その魅力でもって、世には出てこざるを得ない。。

綾波レイのようなアンドロイド感すらあるし、不思議な引力があって、思わず彼女のことが気になってしまいました。
世代的に後追いでしか知らないのだけど、「山口百恵さんの再来」ってことでいいのかなぁ?

坂道のことは詳しく知らないけれど、平手友梨奈さんの独特の魅力は私にはヒットだったし、そのまま歳を重ねていったその先まで、見てみたいと思わせる今作の演技でした。

「サイレントマジョリティ」(しかし名曲ですね)はまさに彼女を表現した曲だったのですね。ファンの方、すいません。私はそう理解しました。平手友梨奈よ、そのまま行ってくれ。唯一無二の魅力があるじゃないか。
てなわけで、私は、てち推しに決めましたから!

そんな副次的な発見があったりして、普通に楽しい映画でした。

あと、嬉しかったのは、客席が若かった。若い世代が多くて、そういう光景は久々だった気がする。
ジャニーズや坂道で敬遠するんじゃなくて、アイドル主演のいい映画(今作がまさにそう)を、これからも期待したいですね。

主題歌(何故かレディガガ&アリアナ。なぜ?)もジャニーズじゃなくて、そこも良かったです。

ありがとうございました。

【ROBROY designing outdoors】は 

西湖専門 パドルスポーツガイドサービスです。

皆様のご連絡を、心よりお待ち致しております。