これで、平成の終わり。映画 シン・エヴァンゲリオン劇場版
2021.04.05

これで、平成の終わり。映画 シン・エヴァンゲリオン劇場版

皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

ついに「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を鑑賞することが出来ました。いやー、すごかった。(笑)別にマニアではないし、思い入れもない、パチンコもやらない私。今回の「シン・エヴァ」を観るにあたって、前作「序、破、Q」の3部作をAmazonプライムで予習してから行ってきました。上映時間155分!

壮大な物語の大団円で、大傑作だと思いました。大満足でありながら、圧倒的な疲労感も。これがエヴァだったか。。

ここまでネタバレを回避してくるのが大変でしたが、なるほど、これは何も知らないで観た方がいいですね。最低でも新劇場版「序、破、Q」は観ていないと、訳がわからない。
そして、「序、破、Q」を観てから行っても、訳はわからない。(笑)エヴァはそれで良い。

最終回をやり遂げた制作陣、庵野秀明氏の凄まじい矜持を感じた次第であります。

良かった点。

○ 作り手の魂が込もっている。
どれだけの手間と時間とコストがかかったんだろう。これまでに観たこともないアニメ表現があったり。これだけのビックタイトルの伏線を全部を回収する大団円を迎えるにあたって、どれほどの熟考を重ねたのでしょうか?魂込めて作ってあるのだけはわかるから、観たほうが良いです。作り手の魂がこもっている表現は、感動します。
○ 相変わらず、画がカッコいい。
エヴァは、ビジュアルとデザイン。細部まで描きこまれていて、かっこよかった。内蔵電源のタイマーとか、ネルフのロゴとか、相変わらずのクオリティ。実写のようなアニメーションは、観ていて気持ちいい。だったら実写で良いでしょ、とはならない。何なのでしょうね、アニメのこの感覚。

○ 役者が良かった。
アニメでバカみたいなこと言いますが、各キャラクターの成長と、物語の回収がなされていて「演技」が良かったです。演技という言い方、観た方にはあながち外れてないって伝わりますね。そして、TVシリーズ当時から、声優が奇跡的に完璧な作品でもありますね。声優さんも凄かった。

○ 宇多田ヒカル。
邦画におけるタイアップ、主題歌は作品のイメージにプラスに働くことは少ないと思っているのですが、エヴァだけは特別。もはや宇多田ヒカルでないと成立しなくて、無ければ海賊版のような気さえするし、今回の主題歌「One Last Kiss」の流れ始めるタイミングが秒単位で完璧。この瞬間、マニアでもないのに、全身鳥肌で感動出来ました。宇多田ヒカルが「エヴァ」を介錯したんだ!

考察がいくらでも出来る愉しみは今回も残っていて、1回観たって訳はわかりません。でも今回は、ストーリーは意外とすっきりしていて、後味は爽快なものが残りました。ちゃんと成仏を考えてくれたんだ、とこちらも救われる”終わり”でした。私は、完全に支持します。

どこまでいっても、「エヴァ」は、コミュニケーションの物語でした。TVシリーズ放映時、私は小6で、シンジ君は14歳。大人は人間関係にここまで悩んで、他者との距離間に思いつめて、ということは「エヴァ」で知ったし、私と同世代は皆影響を受けたのではないでしょうか。私もシンジ化したし、ATフィールドを張って生きてきました。

エヴァとの対比で良く言及される、Radiohead的な閉塞感。「生きづらさ」をエヴァは描いてきたし、私のなかでは、それは平成カルチャーの象徴だと感じていました。なぜかオウム事件を思い起こさせる、エヴァ。どんどん内面世界に入っていく、苦しい時代を生きていく心もようが、そこにはあると感じていました。それが意外なハッピーエンドで終わることに、新時代への希望を感じたし、エヴァから始まったとされる「セカイ系」(主人公の些細な悩みが、世界の命運を握る物語)の終着点も、庵野さんとエヴァの関係を持って、ちゃんと解決作が提示されたと感じました。

「エヴァ」の終焉をもって、「平成」に落とし前をつけた。そんな印象でした。

私は、まだ先日の「プロフェッショナル仕事の流儀 庵野秀明」を観ていません。どれほどの苦労があったのかうかがい知ることは出来ませんが、向き合ってやりきったことは確か。凄いものを観させて頂きました。
シン・仮面ライダーも発表されて、もうアニメはやらないと言われている庵野さんですが、ここまでコミュニケーションを描いてくれるなら、私個人としては、「シン・彼氏彼女の事情」を観てみたいと、さらなる期待をしてしまうのでした。

映画からの教訓。

本気で作り込んだものは、人に伝わる。(ROBROYもそうしたい)

こっちは幸せになれた。庵野秀明さんに幸せになって欲しい。

ハッピーエンドは、これからだ。

2021シーズン  第5日目

【ROBROY designing outdoors】は 

西湖専門 パドルスポーツガイドサービスです。

皆様のご連絡を、心よりお待ち致しております。