【傑作】仁義しかない! 映画 孤狼の血 LEVEL2
皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。
エンターテイメントとして最高に面白いと評判だった、映画「孤狼の血LEVEL2」(白石和彌監督)をTOHOシネマズ甲府にて鑑賞して来ました。
前作「孤狼の血」に続き、今作もめちゃめちゃ面白いぞ!
「1」を観ていなくても、大丈夫。
絶対オススメのアクションバイオレンスエンターテイメント!
※ 暴対法施行の平成3年広島を舞台に、警察対暴力団の対決を描いた、令和版白石和彌流の「仁義なき戦い」!
良かった点。
○ 名演! 鈴木亮平
観た人全員が怖くて眠れなくなるほどの名演を見せているのが、上林組組長上林を演じた鈴木亮平さん。
今作の上林は、映画史上に残る超凶悪ヴィラン!
激ヤバで、現実世界では絶対に関わりたくない人物として登場しています。
が、演技としては超絶素晴らしい。
※「冷たい熱帯魚」の「でんでん」とか
※「凶悪」(白石和彌監督)の「ピエール瀧」とか
※「ダークナイト」のジョーカー「ヒース・レジャー」とか
そういうレベル。それ以上かも!
後世の残るレベルだけに、観られる人は話の種に、絶対に観た方が良いです。
アカデミー助演は、鈴木亮平で決まり。そうじゃなきゃ、嘘だ。凄すぎ。
もちろん、他のキャストも素晴らしいから、今作は傑作になりえたわけであります。
○ 容赦ない演出
ヤクザ抗争を描いた映画ですから、バイオレンス描写は刺激強め。でも、非常に「痛そう」に表現出来ているので、むしろ教育には良い映画だと思いました。こんなの見せられたら、反社会勢力には関わりたくないと誰もが思いますもん。(笑)
その演出がまた容赦ない。「指詰め」シーンなんかは、カタギのこちらは、「頼むから許してあげて」と息を飲んでしまいました。
この世界に比べたら、私の人生なんて、なんて甘っちょろいんだと一瞬”勘違い”しそうになりますね。(笑)
裏社会は凄い世界だなぁ。それを映画にして表現することに意義がありますね。
日本映画の最近のバイオレンス描写、結構いいぞ。凄いですね。
個人的感想。
前作「孤狼の血」は、役所広司さんの画面支配力が際立っていたので、役所広司不在の今作はどうなるかと思って観始めましたが、これがめちゃめちゃ面白かった!余裕で前作超えだと感じました。タイトルが「レベル2」となっていますが、その名の通り、レベルをあげた続編。
でも前作未見でも十分楽しめるんじゃないかな。私は「アマゾンプライム」で「1」を予習してから今作を鑑賞しました。
ちなみに「仁義なき戦い」や東映任侠映画も、恥ずかしながら全くの未見であります。
今作の何が面白いかって。まずキャラ立ち。
ヤクザ映画は、例えるならプロレスのように、キャストの個性が際立ってキャラ立ちすると面白いのかなと思っていましたが、今作は特に、
※日岡(松坂桃李)
※上林(鈴木亮平)
※チンタ(村上虹郎)
の存在感が良くて、キャラが立っていた。彼らには、こちらを画面に引きずりこむ引力がありました。
全体的に演技が良かったなぁ。松坂桃李史上、最もカッコいいと感じたし、村上虹郎が観客の立場を代弁するポジションですけど、気持ちが痛いほどわかるというか。チンタの村上虹郎キャスティングは大成功でしたね。
「情熱大陸」での番宣もあった、西野七瀬さんは、演技はまだまだ「これから」かも知れませんが、セリフがない時の佇まいは、結構良いと思いました。特にタバコの吸い方がGOOD。個人的には、前作の同ポジションの真木よう子さんが踏み込んでいただけに、濡れ場がないのだけが若干の不満でしたね。(笑)
でも、西野七瀬さん目当てに乃木坂のファンがこの映画を見たのだとしたら、それは大いなる功績。素晴らしいことです。私はこのキャスティング、評価したいですね。
その他、中村梅雀さん、滝藤賢一さんなど、挙げればキリがない。皆良かった。
そして、ヤクザ映画のような社会の暗部を描くものは、これからもやっぱり必要。これだけポリコレなんかに気を使わないと発言ひとつ出来ない時代に、気を使わないといけないところは多々あるのかも知れませんが、「映画でないと見れない世界」がそこにあるのなら、クリエイターにはそれを表現して欲しい。それが、この世界の真実だと思うから。そこを描こうとする今作の作り手たちの覚悟にはしびれましたね。
ヤクザの方々は、それはひどい横行なわけですけど、皆守っているのは「己の正義」であって、そのためには手段を選ばないという風に見えます。そこにあるのは、「義を通す」という覚悟であって、それは傍から見ていると、「仁義しかない」じゃんと思いました。
仁義なき?いやいや、仁義だけでしょ。(笑)
いつの時代も、どこの国にも、こういう勢力は存在していて、彼らと言葉は通じない。共通のルールは守られない。
ただ、彼らは「己の義だけは通す」という事は理解しておきたいし、そうであるなら、ある種付き合い方もわかってくるはず。ここまで責任を取らない政治家がはびこる世界だと、かえって任侠の方が筋が通っていて、潔く見えるくらいだわ。
うーん、これもまた、この世界の真実ですね。。
それらを含めた上で、この作品の最も褒められるべきポイントは、一言で、圧倒的に面白いこと。娯楽作として、エンターテイメントとして、非常に良く出来ています。脚本は正直破綻しているところもあるし、意味不明な展開もないわけではないですが、そんな「粗」を全部すっ飛ばすほどの、面白さがありました。
ああ、面白かった。それでいいじゃん。
これだけ作品にあふれていて、凡百のつまらない映画があるなかで、人にオススメ出来るものは、絶対条件として、面白いかどうか。これに尽きる。
「孤狼の血」は超面白い。以上。
その名の通り、レベルの上がった「2」は、大いに楽しめました。
ありがとうございました。
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