沈黙は金 パート2。映画 クワイエット・プレイス 破られた沈黙
2021.07.20

沈黙は金 パート2。映画 クワイエット・プレイス 破られた沈黙

皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」をTOHOシネマズ甲府にて鑑賞してきました。
なるほどこう来たか、と思わずにはいられない、理想的な続編でした!

※「音を立てたら、即死」のキャッチコピーでおなじみ。ホラー映画「クワイエット・プレイス」(2018 米)の続編。原題は「A Quiet Place: Part II」

良かった点。

○ ホラーから、アクションへ

前作はホラー映画としての恐怖がありましたが、続編の今作は、もはやホラー映画ではなく、アクション映画です。ストーリー展開とキャストの成長を楽しむ映画になっています。
続編を作るなら、確かにこれしかなかったかも。現状取りうる選択肢のなかで、ベストな選択をしたと思われます。

○ キャスティング

実生活でもご夫婦(!)のエミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーの夫婦や、子供役のミリセント・シモンズ等、前作のキャスティングがそのまま継続出来た点は、続編として良かった点でした。
今作は、前作のエンディングからそのまま話が続く文字通りの続編なので、キャスティングが変わらなかったからこそ、成立したとも言えます。

○ タイトな上映時間

ジャンルムービーは、だらだら長いと、辛い。
その点、今作も前作同様、上映時間97分とスッキリした作り。
飽きずに、サクッと観られる映画は正義!

個人的感想。

私は、前作は劇場では鑑賞しておらず、アマゾンプライムで鑑賞してから、パート2の今作に臨みました。
これ、前作見た人なら誰もが感じるところですが、「無理やり続編作らなくても。。」という内容の映画であって。

制作サイドも続編がある前提で前作を作っておらず、大人の事情で無理やり作らされた続編かなと思いきや、意外や意外。それなりに良かったです。
こちらも、「アト6」の「ムービーウォッチメン」課題作でなければ鑑賞しなかったし、期待値は、ほぼゼロで望んだのが良かったのかもしれない。

テンポ良い編集と、新たに用意された脚本、役者陣の好演もあって、普通に面白い映画でした。

今作成功の最大のポイントは、ホラー映画だった前作から、ディザスターもの、モンスターアクションものに完全にジャンルチェンジした点。
前作でもう、音を立てると襲ってくる「何か」の正体はバレちゃっているのだから、ホラー要素でこれ以上引っ張っても、正直クドいだけです。だから今作のパート2では、そこにはあまり触れない。
むしろ主要登場人物たちの成長を描くことで、困難を乗り越えていく「人間なめんな」ムービーになっていたところが、興味が続くというか、ノレる話になっていました。

細かいツッコミポイントは正直山ほどあり、ご都合主義もいいとこなのですが、そこにさえ目を瞑れば、楽しく鑑賞出来ます。

特に、”制限がかかりながらも、こんなにめちゃくちゃな世の中だけれども、それでも生きていく。”
というメッセージは、コロナ禍の2021だから特に響くというか。まさに今、公開されるべき映画だなと感じました。

音を出しちゃいけないという設定が、やはり映画館という興行形態と非常に合っていて。
「映画館で映画を見る」ことに拘っている自分には、嬉しくなるような映画体験でした。
客席も音を立ててはいけない緊張感に包まれ、館内の沈黙と、突然の大きな音とのギャップにびっくりします。

映画館には行かない(いけない)という人も、この作品は、やはり自分も音を立てちゃいけないという緊張感を持って鑑賞したほうが絶対に楽しいので、例えば、”飛行機の中で見る映画”として、こんなの最高ではないでしょうか?

あと気になるのはやはり、邦題問題。
原題通り「パート2」だと前回観てない人が来ないので、「破られた沈黙」としているのでしょうが、うーん、なんだかなぁ。。という感じ。

それくらいかな。
重要作ではないし、人生ベスト級に面白いわけではないけれど、まぁ普通に面白い。
暇つぶしには丁度良い映画(最大級の褒め言葉)でした。

パート3も出来るみたい。これでもう終わりでもいいし、あれば、まぁ観るかな。
そのくらいのテンションであれば、十分に楽しめる作品で、おすすめでした。

ありがとうございました。

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