【ライブレポ】あいみょん弾き語りツアー2021 「傷と悪魔と恋をした!」@河口湖ステラシアター
皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。
2021/6/26
あいみょんが、河口湖にやって来た!
秋元はダメ元で応募していたチケットが、直前になって、なんとまさかの補欠当選!
2021年の全ての運を使い切って、自宅から歩いて行ける距離での奇跡の参戦となった、弾き語りライブの感想をここに記しておきます。
始めに言っとくけど、想像以上に、最高でした!
○ 大入りの河口湖ステラシアター
今回の箱は、河口湖ステラシアター。河口湖が誇る屋根付きの屋外ホールで、あいみょんの今回のツアーでも、唯一の野外ステージだそうです。オープンエアの抜けの良さと、外が段々と暗くなっていく感じやセミの鳴き声が入って来る感じ。これがまず最高でした。
雨の心配もあって、自動開閉の屋根はフルオープンにはならなかったけれど、それでも野外ステージの気持ちよさがしっかりあって。
アーティストが、日比谷野外音楽堂でやりたいのは、この開放感があるからなんだろうなぁ。
アフターコロナの時代では、見たことのない人の量で、当然のフルハウス。
私が入るのは、小学生の頃の合唱祭以来かな?
久しぶりのステラシアターは、急勾配のスタンドが見やすく、想像以上に良い環境にびっくりしました。
ここを愛してくれているアーティストもいて、代表的なところだと、MISIAさんや、茅原実里さん、森山良子さんあたり。毎年ライブをしてくれます。
今回のあいみょんと、今年のもう一つの目玉は、この後予定されている、「ONE OK ROCK」の3デイズ。(7/22〜7/24)
このコンパクトさ、都内でも貴重な約3000人規模のキャパシティ。地元ながら、なかなかに良い箱だと思います。
今回、個人的に注目していたのは、あいみょんのファンって、どんな層の方が来るんだろうと思って。
駐車場のナンバーは、県外の関東圏が多くてびっくり。山梨の人は少ないくらい?
年齢層は、子連れ夫婦から、若い大学生カップルから、それが孫でもおかしくないご夫婦までと、幅広くいらっしゃいました。あいみょんは、全世代から受け入れられていますね。
コロナ時代のライブは、客は声出せませんから、ファンは事前にプラカードを作って、それをアーティストに見てもらえるように客席から掲げるんですね。
それを見て、投げ返すあいみょん。
コール&レスポンスが成り立っていました。
○ 弾き語りツアーの凄み
開演して、ギター1本でそそくさと出てくる、あいみょん。
黄色のTシャツにデニムという出で立ちで、ライブは淡々と始まります。
バックバンドはなくて、ギターのみの路上ライブのような弾き語りツアー。
今回のツアー、弾き語りのスタイルは、あいみょんの希望だとMCで語っていました。
アーティストの気持ちはわかりませんが、それはきっと覚悟と自信があってのことで。
自分を試したくてやることなのでは?と感じました。座布団1枚でステージに出ていく、まるで落語のようなスタイル。ごまかしは何もなく、楽器は声とギターのみです。
歌っているあいみょんの後方には、照明の効果によって彼女の大きな影が映し出されていて、それがまるで背中から発せられるオーラのようにも感じました。
弾き語りなので、3〜4曲でMCとなります。
今回始めて知ったのですが、あいみょんは、おしゃべりが楽しいです。MC中は、関西のノリを持った等身大の若い女の子がそこにいて。親しみやすさが一気に増してしまいました。あれじゃ、みんな好きになっちゃいます。歌唱時とのギャップが、またいいんだよな。
MCが楽しいせいもありますが、他の演出は必要ないと感じました。”本物”ってことなのでしょう。ギター1本だけで成立させてやる、という気合は、声量、声の大きさからも感じて取れて。ライブって、あんまり行ったことないので、ぶったまげました。超一流のシンガーは、ここまで凄まじいものなのか。。
うーん、凄かったわ。
○ Jフォーク・ロックの正統な後継者として
ライブを観ながら、私はあいみょんの何が好きかって考えてみました。
あいみょんの歌は、不思議とジェンダーを感じません。歌詞には、性的な表現が多数出てくるのですが、「女性が唄ってる」感は全然感じませんでした。例えば、(大好きだけど)安室ちゃんや西野カナには絶対に感じないこの感覚。
きっとあいみょんは、私が聴いてきた国内のフォーク・ロックの文脈を、同じように摂取して育ってきたんじゃないか。曲によって、例えば吉田拓郎、浜田省吾、山崎まさよし、草野マサムネ、宮本浩次、あたりの面影が、まるでそれが乗り移っているんじゃないかというくらいに、ちらついてきます。
竹内まりやとか、中島みゆき、ユーミンももちろん聴いているんだろうけど、なぜここまで男性アーティストの雰囲気があるのだろう?
「生きていたんだよな」は「ガストロンジャー」が始まったのかと思ったもんな。。
だから、私も違和感なく親しみを感じる訳だし、男性アーティストを聴く感じで、聴くことが出来ます。
令和に、こういう若い女性アーティストが出てきて、それが世の中に支持されているんだから、それは現象としても面白い。
自分が女性に生まれていたら、きっとこういうタイプになったんじゃないかと思って、、
そう思うと、他人とは思えないもんね(笑)
他にも、思ったことを挙げておくと、
あいみょんは声に魅力があって、野太いトゲトゲした声と、すっきり伸びる高音と、グラデーションを持って使い分けられるから、曲調のバラエティが豊富。これは女性歌手では珍しい。
荒っぽく唄うところと、真っ直ぐ伸びていく高音域と、どちらも魅力があるから、耳触りが良いです。
このあたり、桜井和寿っぽいのかなと思ったり。
ライブの曲では、
※セットリストで、新曲「傷と悪魔と恋をした!」を入れてくる順番は最高、と思ったり。
※「マリーゴールド」はあいみょんにとっても、ファンにとっても特別なんだな、と思ったり。
※手拍子曲、「君はロックを聴かない」や「今夜このまま」は、ライブでこそ生きる曲だな、とか。
※ライブの個人的ハイライトは、中盤の、
「裸の心」、「恋をしたから」、「キスだけで」のバラード3連発。ここにしびれた。(空に向かって、どこまでも飛んで行きそうでした。)
※ドラマ「コントが始まる」最終回から1週間のタイミングだったので、主題歌「愛を知るまでは」では、脳内にドラマのシーンがオーバーラップして泣けたり。(ドラマがあまりに素晴らしかった為)
※調子が良いのか、普段からこうなのか、CD音源と違いがわからないほどの、発声と歌唱力におったまげたり。
あと、「シンガーソングライターになりたい」なんて日本語はなくて、
選ばれた人が、導かれるままになる職業なんだな、と改めて思わされました。
練習で追いつくレベルじゃない。そのくらい、才能の凄まじさを感じて、観客としてはとっても幸せでした。
最近、涙腺は弱くなりっぱなしですが、「裸の心」でしっかり泣けましたし。
結果、大満足させて頂きました!
当然のように、ライブ後にはもっとあいみょんのことが好きになり。アルバムをSpotifyで聴きながらの、歩いて帰る帰り道が、また最高だったな。
ちなみに、私の推し曲は、ダントツで「GOOD NIGHT BABY」だ!
ありがとう、あいみょん。数年後、また河口湖で再会出来たら。
素敵な夜を、ありがとうございました。
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