鹿児島国体 10/13~16
2023.11.03

鹿児島国体 10/13~16

こんにちは!
ワイルドウォーターカヤック、二度目の国体に挑戦してきました!
湖の上商店ツアーガイドの平岩達樹です!

国体が終わってあれやこれや、やりたいことをやっていたらあっという間に11月になってしまいました😂

ということで、まずは結果報告!

《1500m》
1位🏆️
《スプリント》
3位👏

こうなりました!
ワイルドウォーターは1分おきに1人ずつスタートして、ゴールまでの時間を競う、レース中は自分との戦いになる競技です。

20代の若手選手が何人も増え、30代以上のベテラン選手や優勝候補選手も出場している大会、
そして自分も社会人として練習環境が全く違う中で参加して、茨城国体の時よりも緊張していた大会でした!

《1500m》

2位と10秒差での1位✨
1300mまでが瀞場(静水)、残り200mがスラロームのコースで、全部で6分2秒で漕ぎ切りました!

9月初旬には7分弱のコースだと予想していて、練習メニューも6~7分に合わせて行っていました。
その成果がバッチリハマって大成功!のレースだったと思います。

ただ少し予想外だったのはスタート前に思ったよりも緊張していたこと。
茨城国体のときは緊張というより、ワクワクが多めの武者震いのような感覚でしたが、今回は不安が大きかったです。

この違いはほぼ100%練習時間の少なさから来ていて、自信がなかったことが原因だと思います。
特にワイルドウォーターは地形を利用したスポーツなので、本番のコースで漕いだ経験が多いほど有利。
茨城国体のときは、どこにどんな岩があって、水はどの方向に流れていて、パドルはどこに挿せばいいのか、どの選手よりも把握している自信がありましたし、半年間やってきたことを発揮すれば勝てそう!というポジティブなイメージもありました。

それが今回は大会3日前に初めて漕ぎ、どこを通ったら速いのかわからない、1から探っていかなければならない。
結局最後まで、どこを通ったらいいんじゃ〜〜〜!!!と頭を抱えたまま、他の選手が通ったところを真似して通るという、自分に自信を持つことが難しいレースでした。

茨城国体かごしま国体
4〜9月の練習時間576時間50時間弱
コース練習日数50日以上3日
MAX筋力(BP)125kg105kg
500time1’57”2’06”

レース本番
スタートしてから300mくらいまでは緊張で体がうまく動かない、冷静に自分のペースで漕ぎたいのに焦って早く回しすぎている感覚、どーなっちまうんだ俺!と思いました笑

600m地点に先にスタートした選手がみえ、徐々に追いついている気もする。
その時にようやく気持ちが少し落ち着いて自分のペースを取り戻すことができました!
とはいえまだ少し速い気もする笑

そのまま行けば自分に負けて失速しそうなくらい瀞場が長いコースでしたが、中間地点を過ぎたあたりから「ひらいわ〜〜!!Go!Go!」と応援してくださる声援がたくさん聞こえてきて、監督が応援しながら走って追いかけてきてくれたり🏃!陸からの応援がかなりエネルギーになって頑張れました✨!

《スプリント》

1本目:35秒62、暫定2位
緊張で動きが硬いわりにいいライン取りで好タイムでした👍
過度な緊張をしているスプリントの1本目はたいてい動きが硬いですが、1回本気で漕げば余分な力が抜けて通常のパフォーマンスに戻るので想定内。

2本目:36秒00、結果3位
1本目を終えて、予想通り動きはめちゃめちゃよくなりスラコースの前半は想像以上のハイスピードで爆漕!
しかし後半でコントロールミスをして失速、流れに逆らって漕ぐ羽目になり3位という結果になってしまいました。

前半が自分で言うのもおかしくないくらい完璧だったので、あそこでミスらなければ1位取れてたな〜と悔しい気持ちが残ってしまいました😅
まぁ、そこでミスる程度の実力でした。

川での練習時間が減った結果、
ハイスピードで流水を漕ぐために必要な繊細なコントロールが鈍くなってる、ということがわかりました。
しょーがない👍
だって仕事ガンバりたいんだから!

《総括》

正直レースをしてみるまで優勝できるかわかりませんでしたが、優勝するなら1500mしかない!と決めていたのでその目標は達成できて嬉しいです!
そして、一ヶ月間の練習で最初はウォームアップ・クールダウンを含めて30分しかもたなかった体力や集中力も、大会一週間前には80分も練習できるようになり(2.7倍!!)、練習相手がいれば2時間でも頑張れることに気づき(4倍!!!!)、全国優勝までフィジカル&テクニックを持っていけるということがわかりました!
まだまだこの体も捨てたもんじゃない!よく頑張った!笑笑

練習時間をくれた社長や、練習相手をしてくれたジュニア選手&師匠、少しでも速くなるためのアドバイスしてくれた恩師、大会出場に必要な様々な手続きを行ってくれた協会関係者、色んな方々に関わっていただいて、サポートしていただいたからこそ、優勝できたのだと思います!

本当に感謝しています。
ありがとうございました!

平岩達樹は今後も探求していきます!

〜今回の国体に出場するにあたって考えていたこと〜

ちょっとネガティブイメージなお話
いいこともあった、がその裏で、

『選手は何のためにスポーツをしているのか?』
社会人になってから国体に出場するのは初めてで、どうやら私も少しは大人になったらしく、学生の頃とは周囲の方々からかけられる言葉で気になる部分が変わってきた気がしています。

今回、特に気になったのはお金の話。
「優勝してね💪、そしたら強化費増えるから」
「おめでとう!来年の強化費増えるね!」
声をかけた方はより良い練習環境を整えたいと考えてくれていたり、お金の工面で頭を悩ませて練習できなくなることがないようにと考えてくれている、それはすごくいいこと。
陰で運営やサポートをして下さる方々がいるから選手は伸び伸びと競技に専念することができる。

とはいえ、その想いを大前提にわかっていてもそのセリフを聞くたびに、「お金がもらえるからカヌー競技をしてる訳ではないのになぁ、、、」と感じてしまいました。

これって私だけじゃなく国体に関わる各スポーツ、各都道府県でも起こっていることなんじゃないかと危惧しています。

私が求めているのは純粋な結果。
誰よりも強く、速く漕げるという証。
私に限らず若い選手ほど自分の可能性を試すためにスポーツをしていると思う。
お金の話は関係ない。

言葉のチョイス、テンション、表情、しぐさ、、、伝え方が変われば受け取り方も変わっていたのかもしれない。
自分は勝負にこだわって、副産物として他の選手のための強化費が手に入る、、くらいにもっとポジティブに捉えたら良かったのかもしれない。
でもそうはならなかった。

プロスポーツ選手ならお金が目的で当たり前でもいいと思う
私はプロスポーツ選手ではない。

だから『スポーツをするときの目的くらい、自分の可能性にチャレンジすることに集中させてほしい。』
これはすごく大事な私の価値観のような気がします。
わがままかも知れないけど、この価値観を否定されたらやっぱり嫌な気持ちになります。

極論、私は強化費がなくても競技は続けたいし、そのために必要なお金は自分で稼ぎたい。
こんなにストレスを感じながら練習をするなら、嫌いになる前にいっそやめたいとすら思っていました。
それほど『カヌーが好き』だから

なんのためにやってるのかわからない、頑張り疲れた、といってカヌーをやめていった人の気持が少しわかったような気がした半年でした。
すべてのスポーツ選手が、同じような思いをしてやめてしまわないように祈ります。

この気持ちは優勝できたからと言ってうやむやにして忘れてはいけないし、全国のサポーターに知っておいてもらいたいので書き残すことにしました。

また来年、気持ちよくチャレンジできるように。