ティモシー・シャラメ。世界一美しい男。映画 DUNE 砂の惑星 IMAX レーザーGT
2021.12.01

ティモシー・シャラメ。世界一美しい男。映画 DUNE 砂の惑星 IMAX レーザーGT

皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

「エターナルズ」と並ぶ、今年の映画界、最重要作品との評価も高い、
映画「DUNE 砂の惑星」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)を池袋グランドシネマサンシャイン、IMAXレーザーGTで鑑賞して来ました。

映像体験として、確かに凄かった!言葉に出来ない。

※フランク・ハーバートの原作小説「デューン砂の惑星」(1965年)の映画化。全三部作の第一弾の予定。

良かった点

○ IMAXレーザーGT

作品の質に大きく関わる部分なので最初に褒めますが、池袋グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTで観る「DUNE」は凄かったです。
ここはフルサイズだと、スクリーンが「縦長」になるわけですが、映画のスクリーンが「縦長」になることがここまで意味を持った作品は初めて観ました。映り込むものが、「うわぁ、でけえ。」って感じ。壮大感が今まで観たどの映画よりも壮大に感じました。
IMAXで観る、砂漠の砂粒の描写はきめ細やかで、重低音の腹の奥まで伝わって来る感じもすごい。
信頼出来る映画ジャーナリスト、宇野維正さんが「地方に住んでいる人に疎外感を与えるだけなので、普段”IMAXで観て”とは言わないが、今回のDUNEだけはIMAXマスト作品」と仰っていたので、こちらも万難を排して池袋まで遠征してきました。
なるほど、これは確かにそう言いたくなるだけの「IMAX仕様」の映画だと感じました。鑑賞料金2600円は、全然高く感じなかったよ。

おそらく「アバター3D」を超えて、史上最高に「何で観たか?」という鑑賞フォーマットに意味を持つ作品だと思います。
これを自宅でタブレットの配信で観ても、、全く違った、大して面白くない作品に感じるんじゃないのかな?
観に行けない人だっていっぱいいるはずだけど、、少なくとも劇場では絶対に観るべき作品ですね。

○ 派手さのない渋めな演出

砂漠がテーマの作品だと、近年では「マッドマックス 怒りのデスロード」が思い出されますが、あんな風な派手なキャラクターも演出も、今作ではありません。
ギミックも含めて、淡々とした控えめな演出ですが、それが作品の壮大感と合っていて、とても良かったです。
「アラビアのロレンス」(1963年)が明確なモチーフとなっているそうなんですが、これは私は、”名作過ぎて”観られておりません。うーん、「午前10時」のチャンスがあればねぇ。。

○ 主演 ティモシー・シャラメ

この作品の成功は、主人公ポールを、”プリンス・オブ・ハリウッド”、ティモシー・シャラメが演じた事に尽きます。世界一美しい男で間違いないでしょう。
25歳なのに、中性的な顔立ちと身体つき。原作設定の15歳でも全然いけますね。
観た人全員が納得の、ティモシー以外は考えられないベストキャスティングでありました。
日本人だと、見ようによっては、サッカー日本代表、南野拓実選手に似ていると言えば似ています。

個人的感想

原作小説の「デューン 砂の惑星」って、あの「指輪物語」と並ぶくらいの有名な小説らしいのです。
しかし、こちらは不勉強なため、原作も全く知りませんでした。「スター・ウォーズ」も「風の谷のナウシカ」もこの「デューン」から影響を受けているそうなんです。

これまでも過去2回の映画化作品があるそうですが、そのいずれも、評価は高くないようです。
「デビット・リンチ版」も、「ホドルスキーのDUNE」も私は知らず。未見でした。

というわけで、SF小説と映画の歴史においてかなり重要。しかし、自分は何も知らない重要作「DUNE 砂の惑星」。
批評家筋の前評判がかなり高かったので、公開前から楽しみにしていました。

計2回、IMAXレーザーGTで鑑賞してみて、なるほどこれは現代最高峰の映画技術の詰まった金字塔的作品なのだと認識しました。

言ってみれば、私は1984年生まれで、日本公開1978年の「スター・ウォーズ」の熱狂は全く知らないわけです。スター・ウォーズ初見時に観客が味わったであろう、今までに観たことなかった、世界観、演出、キャラクターへの驚き。そういうものはすべて後から伝え聞くだけで、印象として自分たちは「終わった後に生まれてきた世代」という実感を持って生きてきました。

そんな我々80年代生まれにとって、「俺たちの」と呼べる新映画シリーズになりえるだけのポテンシャルが、この「DUNE」にはあるんじゃないか、と思います。

ストーリーはとにかく壮大で、主人公ポールがこの後、全宇宙の皇帝になっていく話だと思うのですが、、
今作の中では、事件はほとんど何も起こりません。上映時間155分もあるのに、はっきり言って、始まる前の、まだ何かが起こる前の話です。
全体的に設定に関する説明も少なめで、”スパイス”とは何なのか?とか、結局”誰が”敵なのか?とか、原作の知識が無い場合、初見ではよくわからないことだらけです。

でも、その全てを説明しないバランスが、今作では良い方に出ています。
何か、よくわかんないけど、とてつもない壮大な”サーガ”が始まった感があります。

ってことで、今作はストーリーを楽しむ映画ではないんです。
映像と音と世界観を、劇場で体感するための映画でした。

ドゥニ・ヴィルヌーヴという、現代最高評価のクリエイターが監督をしていますが、これが名作なのかどうかは、私には良くわかりません。印象的なシーンがどこだったかと言われると、それもよくわかんないけど。。

でも、とにかくすごいって映画で、
「よくわかんないけど、なんだかすごい体験をした」って感じ。
で突き詰めると、これこそまさに、”映画を観た”ってことなのだと思います。

他には、

※役者陣のキャスティングが、とてもマッチしていて気持ちいい。
ティモシー・シャラメのなんという美しさよ。ゼンデイヤのミステリアスな感じも良かったし。
ハルコンネン男爵のチャーミングさが特に最高。なんでサウナ入ってんだ?(笑)最高。

※「オーニソプター」という”トンボ型”ヘリコプターは、ジブリっぽくて良かった、とかね。

とにかく、すごいんだけど、ストーリーはあまりないんで、世界最高技術で撮影、編集された、ティモシー・シャラメのミュージック・ビデオだと思えば、ちょうど良いような作品でした。

どうやら興行収入的には、全世界で大ヒットしていて、日本ではコケてしまっている「スモール・イン・ジャパン」な今作品。
しかし、2021年、「人はなぜ、映画館に通うのか?」という問に対して、答えを提示してくれた歴史的意義を持った作品なのだと思います。

劇場と配信では、全く別の映画になるので、
池袋、グランドシネマサンシャインIMAXレーザーGTで観れた幸運に感謝したいと思います。

ありがとうございました。

【ROBROY designing outdoors】は
西湖専門 パドルスポーツガイドサービスです。

皆様のご連絡を、心よりお待ち致しております。