エヴァ+24時間テレビ。愛は地球を救う? 映画 エターナルズ IMAX
2021.11.26

エヴァ+24時間テレビ。愛は地球を救う? 映画 エターナルズ IMAX

皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

映画界、今年最大級の注目作、映画「エターナルズ」(クロエ・ジャオ監督)をシネマサンシャインららぽーと沼津、IMAXシアターにて鑑賞してきました。

うん。なんとなくは良かったんだけども、、

エンタメとしては、正直「NOT FOR ME」だと感じた次第です。

※ MCUフェーズ4を象徴するマーベルの新機軸となる作品。
過去7000年、陰ながら地球を守ってきた「エターナルズ」の活躍と今後を描いた新シリーズの第1作目。

良かった点

○ 監督 クロエ・ジャオ

今作を観る前も観た後も、最大の感想とならざるを得ないのは、監督がアカデミー監督賞受賞の、あの「ノマドランド」のクロエ・ジャオだということ。

「ノマドランド」の監督が、マーベルのアメコミの監督って、一体どうなるの?
っていうのが、今作の最大の注目ポイントだったわけです。全く想像が出来なかった。

で、皆が待ちに待っての公開を迎えたわけですが、

結果的には、クロエ・ジャオの得意とする、「自分の内面と向き合い、対話をするようなトーン」が作品の質と合っていたし、
(アイアンマンなどと比べて)神話ぽい、派手さの無い衣装とも合っていたし、
ノマドランドにも通じる雄大な大自然と、そこにポツンと一人佇む、みたいな監督のシグネチャーカットがあったりと、これはクロエ・ジャオ、いい仕事したのではないでしょうか。
アクションも、(マーベルチームが担当したのだろうけど)慣れて無くてダメダメってことは全く無くて。マーベル初心者からすれば、いつものマーベルクオリティに感じました。

クロエ・ジャオは、中国人女性監督で39歳。世代が自分と変わらねえ。(笑)
巨匠と呼ばれる人に、ついに自分と同世代の才能が、出て来るようになってしまいました。

アジア系という点においても、若き女性という点においても、今後画期的な活躍をする映画作家なのは間違いないでしょう。ハリウッドの概念を覆す人なのかもしれません。
例え「NOT FOR ME」と感じたとしても、クロエ・ジャオ監督作ならば、引き続きチェックし続けなければいけませんね。現代の最重要監督の一人だなぁ。

○ キャスティング

デメリットと紙一重のような気もしますが、「エターナルズ」のメンバーのキャスティングが、多様性に富んでいて良かったです。
このポリコレ、コンプラ時代に、全方面に気を使った人種構成。ハンディキャッパー(手話)やLGBTQも登場して、ここだけ見ると時代に合わせてハリウッドもだいぶ進歩したなぁと思います。ただ、ちょっとあからさま過ぎる気もしないでも。。
「エターナルズ」のメンバーは皆、妙に味があって良いのですが、中でも特に良かったのが、セナ役のアンジェリーナ・ジョリー。メンバーの中で図抜けてスーパースターだと思いますけど、周りを喰ってしまう事のないように、演技を「抑えて」いるように感じられて、その「母性」の感じがすごく良かったですね。
アンジーが本気出したら、確かに少し「味濃すぎ」な気がしますしね。(笑)

個人的感想

クロエ・ジャオはとにかく力があって、いい映画撮ることはよくわかりました。
が、そもそも純粋に、これ面白かったか?と問われると、私は正直微妙だったかなぁ。
うーん、テイストが合わないとでも言うべきか。。

※ 人類発展の歴史の裏には、エターナルズの活躍があったという作りになっていますが、それと「ヒロシマ」と合わせるのは、さすがにどうかと思ったし。(罪のない被害者がいるわけだからねぇ)

※ MCU十八番のユニバース化、つまりシリーズがこの先クロスオーバーしながらだらだらと続くかと思うと、「さすがにもう追いきれないよ」と思って、どうでも良くなっちゃうし。

※ 相変わらずの「ディズニーゾーニング」がかかって、アクションでは、血しぶきは飛ばず。リアリティーなし。(もともと無いけど笑)映画ってこれで良いのか?

※ 新シリーズ第一作ということで、「仲間集め」が話の大筋ですけど、似たようなエピソードが何度も繰り返されて、正直「クドくない?」と思ったり。

※ 「ディヴィアンツ」という敵が強いのか弱いのかとか、エターナルズチームのスーパーパワーの説明が少なすぎて、「どうすればはっきり勝てるのか」がよくわからなかったり。

※ 上映時間、156分は流石に長いよ。おしっこ問題。

ということで今作は、「脚本」には、多少問題ありなんじゃないかな、と思ったりしました。

衣装から、独特の神話感から、ボスの「セレスティアルズ」のビジュアルから、登場人物たちの内省的な振る舞いから、
もしかしてクロエ・ジャオは「エヴァ」をやりたかったのかな、と思って見ていました。

そしたら、結構な勢いでラブストーリー感が強まり、(セックスシーンあり!)
と思ったら、今度は仲間と共に力を合わせて、「愛は地球を救う」みたいな大団円を迎えて、
おいおい「24時間テレビ」かよ?とツッコミを入れたくなりました。

エンディングでは「サライ」が聞こえてくるかと思いましたよ。

好きな人すいません。私の感想はこんな感じです。まあまあ。
ってことで、MCUは私には、いまいち合わないんだよなぁ。
それでも見るんだけど。。

でもでも、評価とは別に、劇場で必見な作品なのは間違いないです。
マーベルが自信を持って打ち出して来るものを、リアルタイムでウォッチする事が、今の「現代社会」を観察する事に繋がると思うので。

コロナで世界は激変したに違いない。このタイミングで公開された「エターナルズ」には、時代を映し出す役割がきっとあるに違いないです。

なので、これはIMAXに拘らず、劇場で観るべきでしょう。

個人的押しキャラは、聴覚障害を持っていて、高速瞬間移動が売りの「マッカリ」
彼女、可愛くてめっちゃ良かった!

もうMCUはお腹いっぱいだけど、、
次の超大作は、年明け公開の「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」ですね。

ありがとうございました。

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