日本一ゆるい代表戦レビュー。痛恨の1勝?カタールワールドカップアジア最終予選 日本対オーストラリア
2021.10.18

日本一ゆるい代表戦レビュー。痛恨の1勝?カタールワールドカップアジア最終予選 日本対オーストラリア

皆様こんにちは。
ROBROY designing outdoors
秋元悠佑です。

コロナ明け、仕事が加速度的に忙しくなり、リアルタイムでゆっくり見られませんでしたが、サッカーワールドカップアジア最終予選「日本対オーストラリア」をDAZNで観戦しました。
もう負けられない状況の中で、日本はホームで劇的な勝利!

フットボールの不条理さを再認識した試合。さて、これは何を意味するんでしょうか?

○ 絶対負けられない戦い

ワールドカップ最終予選のキャッチフレーズでおなじみの「絶対に負けられない戦い」でしたが、ここ数回の予選では、本当に負けられない試合なんて実はなかったはず。だって、本戦におけるアジアの4.5枠というのは、世界の実力から考えると多すぎ。言ってみれば、日本は楽に戦って予選を突破して来たんです。
それが、負けたら敗退の勢いで迎えたこの試合は、97年フランス大会予選以来の「更迭マッチ」となりまして、森保監督としては、起死回生の一手を打ちたかったところであります。
慎重派で知られる森保監督ですが、この試合ではついにフォーメーション変更。4-3-3なる戦術にシフトしました。個人的には、前からこの方が良いと思っていたので、この変更は、もちろんあり。
試合前から君が代で涙する森保監督。人柄が良いと言われる監督の人間性を垣間見るシーンではありました。
しかし、試合前から泣いているのって、勝負師としてどうなのよ?と正直思ったり思わなかったり。
策が当たったかどうかは置いといて、まさかの勝利を収めた日本。勝てば官軍となるならば、これは危なっかしい綱渡りが続くことになりましたね。。

○ フロンターレスタイル

もう後がない状況で、指揮官が採用したのは、4-3-3なる新フォーメーション。それに伴って、スタメンに抜擢されたのは、田中碧選手。(デュッセルドルフ)
これが大当たりで、欲しかった開始早々の先制点を見事ゲット。もうここしかないという難しいコースにパスのようなボールを蹴り込みました。
対応したオーストラリアDFベヒッチのミスじゃないか、とも思うのですが、 良く決めたとしか言いようのない素晴らしいゴールでした。マン・オブ・ザ・マッチは当然、彼。
この日の日本はパスが良く回りました。それはつまり、守田、遠藤と田中の3人の中盤による三角形がしっかり作れているってことで。ボールホルダーに対して三角形を作って2つのパスコースを作るという、「基本」が良く出来ていたと思います。
4-3-3といい、要するにこれは「川崎フロンターレのスタイル」なんだと思いました。そりゃ、あんだけ強いんだから、今更ながら研究して、採用すれば良いよね。

○ 内容は五分五分

後のない日本の選手たちは、甲子園球児のように頑張りましたので、ホームの日本が主導権を握ります。先制点が早くて、本当に良かった。
が、内容ははっきり言って、五分五分。お互い決定的なチャンスは一度ずつあり、どちらも決めきれません。
今回のオーストラリアは、かつて名前を見るだけでも震え上がった、「キューウェル」や「アロイージ」や「ケネディ」や「ケーヒル」と言った日本でも名の知られた選手は存在しませんでした。なので、組織力も武器だと思うのですが、オーストラリアも日本の新戦術にはびっくりしたみたいで、有効な手は打てずじまい。
それでもFKで追いついたオーストラリアは、こちらの予想に反して、引き分け狙いの守備固めをしてこない!相手からすれば、正直引き分けで良いと思うのですが。。ここははっきりと相手の戦術ミスだと思うのですが、謎の攻勢を続けてくれたことで、日本のラッキーゴールに繋がることになりました。完全に、ここで日本を叩いておきたかったのかしら。

○ 勝ったから、続投なの?

「更迭マッチ」を勝ち切る勝負師っぷりを見せた森保監督。手を打って、それが当たったのだから批判は出来ないのだけど、サッカーで大事なのは、「再現性」があるかどうかだから。たまたま勝ったのか、意図して勝利を手繰り寄せたのかは、別に考えるべき。これはたまたま勝った感が強い勝利で、もう1回やったら、普通に負けちゃいそう。
メンバー選考から、選手交代から、森保監督のスタイルはワクワク出来ないし。特に後半の「柴崎&中山」の交代シーンでは、「オナイウ」だろ、っとこっちもずっこけてしましました。うーん、このままこれで行くのかな。
相手がミスって勝っただけでは。。

○ ただのファンの意見

外野が好き放題いうのが、サッカーの魅力なわけです。みんなプロだしね。プロは見られて、意見を言われてなんぼだからね。
私が思うに、この成功体験をもとに、これは川崎フロンターレの強さを借りて、フロンターレスタイルの代表が観たいですよ。
監督はシーズン終了後の鬼木監督に交渉してもらって。無理ならやっぱり中村憲剛に。そして選手には、山根や脇坂、当然のエースは三苫。切り札は、35歳ベテランのJリーグMVP 家長昭博だ。
ベテランが一人は欲しいと思うので、それは家長で良いと思う。
メンバーにフレッシュさがないのが、このチームの人気の無さに繋がっていると思うのですよ。これだけタレントに恵まれている世代なのに、期待感がない。そして内容に魅力がないから、エンタメとしても、もの足りないのですよ。川崎のサッカーは面白いのだから、それを持って来るのは、アリだと思うんですけどね。
このまま予選敗退より、面白いと思うのですけどね。。

川崎フロンターレに久保建英が入ったら、面白そうって思うじゃないですか?そんな目新しい代表に期待したいところであります。
かつて一番強かった頃のスペイン代表は、11人中8人くらいが「バルセロナ」の選手でした。そんな感じ。
川崎ファンではありません。
地元VF甲府のサポーターでありまして、甲府の伊藤彰監督も次期代表監督として、面白いと思っていますけどね。

言いたい放題すいません。責任はありません。

楽しませて頂きました。
ありがとうございました。

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